支部長 挨拶

 

 

同志社校友会 佐賀県支部

支部長

八谷 まち子

 2024年7月より同志社校友会佐賀支部長に就任いたしました。まさしく晴天の霹靂のごとく仰せつかって、大役と気を引き締めながらも、以前からの計画の日程のために総会を欠席する羽目になり、それでも皆様に新支部長として承認をいただきましたことを、衷心よりお礼を申し上げます。

 私は1975年文学部英文学科を卒業いたしました。その後社会人として過ごし、1993年に思う所があり他校の大学院へ進学いたしました。当初は2年間だけのつもりだったのですが、結果的に、修士課程、博士課程と学業を継続して最終的に大学教員として職を得て2015年に退職をいたしました。この間、2校の国立大学で学び就職先も国立の大学でした。

 私の専門分野は「欧州連合(EU)の政治」ですが、同志社大学は日本のEU研究の草分け的実績を持ち、研究大会の開催校も何度も務めています。私は、卒業から四半世紀ほど経ってから同志社の今出川キャンパスに足を踏み入れました。そして衝撃を受けました。キャンパスの美しさと校舎の佇まいから感じ取れるリベラルな校風は、いつの間にか馴染んでいた官立の無機的な空気とは全く異なるものでした。私は京都という特別な町のこんな素晴らしい環境で学生時代を送っていたのかと、素直に目から鱗が落ちる思いに打たれたのです。と同時に、このうえなく楽しく過ごした4年間ではありましたが、同志社が提供してくれる多様で豊かな学びと陶冶の機会に気がつくことなく過ごしてしまったという苦い後悔も生まれました。

 言ってみればこの同志社との「再会」をきっかけに、校友会支部の集まりにもできる限り参加するようになりました。一定の年月を経てあらためて理解できる事柄や考え方があるのは言うまでもないことですが、説明不要の一体感が漂う同窓生の集いの面白さは意外な発見であり、「良心の全身に充満したる丈夫の起り来らん事を」という新島襄の言葉が伝えようとしている「良心」の幅広く奥深い意義に思いを巡らすのも校友会の場でこそのことです。

 こうして、遅ればせながら、母校としての同志社への思いと意識が高まっていくと同時に、大学の在り方への期待も強くなっていきます。そのような、学生時代とは異なる認識で母校と向き合うようになったところで、校友会佐賀県支部の支部長という大役を頂きました。同志社の、そして日本の未来を担う世代が引き継いでいくべき「良心」を忘れることなく、母校の幅広い活躍を支援できる同窓の集まりでありたいと願っています。先達の支部長の方々に比して、あまりに微力ではありますが、皆様方のご協力をどうぞよろしくお願いいたします。

 

  2024(令和6)年7月吉日

 

 

同志社校友会 佐賀県支部 役員名簿

役 職 氏 名 卒業年・学部
支 部 長 八谷まち子 1975年 文
1
副支部長 森  茂樹 1972年 商
吉村 俊造 1979年 文
今泉由紀夫 1987年 商
1
顧   問 福井 章司     工
1
理   事 古川 哲嗣 1974年 法
1
事務局長 中島 義彦 1987年 商
     
副事務局長 富田 紘次 2005年院文
     
事 務 局 栗崎 権一 1976年 経
岡  隆成 1978年 商
1
会計監事 川平 勝巳 1986年 経